RCC(中国放送)ラジオ【女性の視点からとらえた幕末動乱期 】 岡佳奈さんが穂高先生をゲストに迎える
RCC中国放送2024年1月27日放送「週末ナチュラリスト」で、パーソナリティの岡佳奈さんが、穂高先生をゲストに迎え、今回も幕末の動乱期を解き明かしていきます。
幕末芸州広島藩研究会広報室 山澤直行
福岡(RKB毎日放送)広島(RCC中国放送)での7年間の局アナをへて、2008年からフリーランスに。現在、広島を拠点に、TVナレーター、ラジオパーソナリティーとして活動中。
彼女はバラエティーナレーションが大好きな方です。モットーは「声にこめる「情熱」を大切に!!」です。
パーソナリティの岡佳奈さんの令和六年正月は、穂高健一先生の新刊小説『妻女たちの幕末」(大奥の最高権力者姉小路の実像~)を読破されたそうです。
読みだしたら、どんどん引き込まれたそうです。
これまでの幕末の通説が次々にくつがえされる。とくに大奥の実像には驚かれたそうです。
『上臈御年寄・姉小路(あねがこうじ)は、こんなすごい女性がいたとは驚きです』
そう前置きしてから、岡さんから作者の・穂高健一先生にインタビューがなされました。、
『江戸城・大奥といえば、将軍以外の男子禁制、大勢の華やかな女性の華美な空間で捉えていました。ところが、先生の本を読むと、大奥は老中以上の強い権力をもっていた。ここらを語っていただけますか』
大奥の上層部の女性は、将軍や幕閣らの政治に参加していました。「表の政事(老中)」と「奥の政事(大奥)」の両輪で、260年間を支えていました。
『作中に、千人前後の女性を無為に遊ばせておくほど、江戸幕府の財政は甘くなかった。武家社会には『恥の文化』『切腹の檀家』があった。これが大奥の存在感になっていたとありますよね。千人の女性が何していたか。くわしく教えてください」
武家諸法度で、大名の婚姻は幕府の許可が必要です。つまり、幕府が婚姻組み合わせを決める。経歴、家柄、外様支配など無限のデータから、婚姻の組み合わせを作る。とてもじゃないが、4-5人の老中はできない。
大名家からのお願い制度があった。上級職の女性と大名夫人が内密に話し合う。これが男(大名名代の家老など)が老中役邸で直々にお願いして断られると、その日のうちに「大名家として恥」をかいたといい、切腹する。
初代の家康は大切な人材を失わないために、江戸在府の大名夫人が極秘で江戸城・大奥に内願できる制度を作った。
「大奥・上臈御年寄の姉小路なは政略結婚を仕切る。ほかにも、天保の改革で名を馳せた水野忠邦は剛腕すぎて、武士も民もこころが幕府から離れてしまった。そこで上臈・姉小路が将軍のブレーンとして、水野忠邦を失脚させたうえで、25歳の若き美男子の阿部正弘を老中首座(現・内閣総理大臣)に大抜擢をする。これって史実なんですよね。すごいです」
こうした質問を著者の穂高先生に向けます。ぜひ、視聴してください。
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