戊辰戦争のなかにも、心打たれるエピソードがある 山澤直行
RCC(中国放送)ラジオの土曜日の朝、ナレーター岡佳奈(かな)さんによる週末ナチュラリスト『つどいの広場』があります。
2023年9月2日10時の放送で、福島県大熊町に伝わる「戊辰戦争・余話(ぼしんせんそう・よわ)」を岡さんが朗読されました。
この民話は、今から156年前の7月28日(旧暦)に福島県浪江町の手前、福島県大熊町で実際におきた出来事です。
広島県出身の作家・穂高健一さんが、「広島藩の志士」のなかで大熊町史に掲載されており、いまも「民話」としても語り継がれていると紹介しています。
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背景として、芸州広島藩の神機隊が自費で奥州戦争に出向き、相馬藩・仙台藩を相手に連戦連勝していたときです。
砲隊長・高間省三(20歳)ら大砲隊の十五人が、熊川駅(大熊町)から野上という集落に向かって進軍していた。
場所は、東電第一原発から約二、三キロの距離(目見当)です。
三軒の農家があった。前置きはここまでにして、まずは朗読をお聞きください。
岡佳奈さんの『戊辰戦争余話」の朗読はこちらから
ちなみに、かれらの上官である砲隊長・高間省三(20歳)は、この逸話の3日後の8月1日「浪江の戦い」で一番乗りをしながらも、不運にも敵弾の頭部貫通で戦死しています。
現在は広島護国神社の筆頭祭神として祀られています。
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朗読者:岡佳奈(かな)さんのプロフィール
ナレーター / パーソナリティーです。香川出身で広島在住。福岡(RKB毎日放送)広島(RCC中国放送)で7年間の局アナをへて、2008年からフリーランスになりました。
独立後、声の表現の幅を広げたいと、ナレーションを学び、現在は広島を拠点に、TVナレーター、ラジオパーソナリティーとして活動されています。
声に温度と熱をのせて、空気に色をつけるお手伝いをしたい、と彼女は『声色 コワイロ』屋号にされています。
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