真夏日の炎天下で、15キロ走る。目標は東京マラソン2009だが?
東京メトロのコンコースで、東京マラソンのランナー募集のポスターを見た。気持ちが燃えた。少し性根を入れて走ろうと思った。このごろは怠け癖ではないが、2日に1日のジョギングで、それも平和橋、奥戸橋をコース(3.5キロ)を2周するていどだ。走るほうに時間が割かれていないのが実態だ。
7月最後の日だ、きょうは20キロ走ろうと決めた。3年ほど前は真夏に減量もかね、月に数回は、葛飾から台場まで往って復ってきた。レインボーブリッジを背景にした台場・花火も横目で楽しんだものだ。それは45~50キロの距離だった。現在は格段に少ない走行距離だ。
走りながら東京マラソンを考えた。2ヶ年も連続して、抽選に外れている。3度目の正直で当たるのかな、と考えた。社寺仏閣にいっても賽銭をだして拝まないし、神頼みはしない主義だ。くじ運は弱い。頼みの綱になるものはない。そうなると、来年の東京マラソンは期待よりも、失望が先立つ。
昨年は2度目の抽選に外れたときは、実に腹立たしかった。長年の夢だった、「東京マラソン」をスタートさせた、石原都知事の力量は評価できる。しかし、運用面では、ピントが外れていないか、と思った。
都民税の基本は都民に使うべきだ。東京都民の特別枠を作れ。そんな八つ当たりもしたくなった。
「東京都の祭りじゃないんだ。国際的なレベルのスポーツだ。東京都民のエゴの発想だ。地域のセクショナリズムだ」という批判が聞こえそうだが、心情はそんなものだった。
「決して安くない都民税を徴収しながら、全国のランナーが観光代わりに使い、外国人の当選確率がやたら高く、TVタレントの優遇」。公平な抽選。その名の下で、とくに商業主義のタレントを優遇した面を見せ付けられてしまうと、裏ではかなり汚い手を使っているな、と疑ってしまう。
抽選に不明瞭さがあるかぎり、都民税の数億円(東京マラソンの出費として)の使途に問題ありだと思った。
少なくとも、公平な抽選はやるべきだ。申し込みは一人一点。宝くじのように、どこか会場を借りて、倍率が5倍なら、末尾が「3、7」の番号はあたりです。当選券の譲渡は禁止。という風にやれば、簡単だし、公平だ。
頭の固い役人だ、このていどの単純なことすら、従来とは違うといい、稟議、稟議で決まらないのだろうな。
こんな後ろ向きな思考で走っていると、「きょうこそ20キロは走りるぞけ」という、最初の気持ちが萎えて15キロで終わってしまった。来年もきっと抽選に外れるのだろうな。
写真:上段は第1回・「東京マラソン2007」のスタートの号砲・数秒後(東京都庁で)
下段は同マラソン、強い風雨のゴール付近(有明)