朝日カルチャー・公開講座『柴又を歩く、撮る』(下)取材撮影の方法
2015年11月14日(土)、朝日カルチャー・千葉主催の公開講座「歩く、撮る」は、雨のために、予定していた矢切の渡しは運休だった。
そこで、江戸川の土手は来年まわし。帝釈天の参道・境内の撮影のみで、あと1時間は喫茶店でレクチャーとする。
「ボカシは被写体に接近(菊)して、望遠で撮れば、背景がかすんできます」
技量のある方には、前ボカシもおしえる。
「水溜り」も、のぞき見れば、雨の日の情景が写し取れますよ。
天地に目を凝らす。
デフォルメは強いインパクトがあるものだ。
写真専門学校の生徒さんたちは、こんな撮影を好むよ。
構図は大切だよ。
「額縁」の撮り方でも、人物を入れなさい。
紅葉の風景のみでは、絵画には勝てないよ。
被写体のなにを強調するか。観る人がどこに目がいくか。
撮影者の立場でなく、見る人がわに立って撮りなさい。
室内撮影は「ホワイト・バランス」が肝心だ。でき上がり写真の色がちがってくる。
彫刻の近くで、受講生がバラバラになってしまった。ここらは説明できなかったところだ。
強い光の処は、露出で明暗がちがってくる。大切なので、同行するカルチャー職員から全員集合をかけてもらい、集まったところで説明した。
真っ黒な写真は使い物になりません。「半押し」技術で解消できますよ。
帝釈天の穴場ともいえる、風情がある池泉式の庭園だ。「邃渓園」という。なんて、読むの。わかりにくいよね。
昭和40(1965)年にできたというから、もっと解りやすくても良いのに、と思う。お寺だから、仏教的な用語かな。
屋根付きの廊下から、庭園が見渡せる。
回答は、すいけいえん、です。誰もが「すいけいえん、に寄ってみよう」と誘い言葉が出ないから、いつきても人出が少ないのだろう。
鎖樋を狙うと、取材写真よりも芸術的な色合いが強くなる。
「雨だれ一滴を写真で表現してみてください」
最後の課題が、もっとも難関だったかな。
矢切の渡しは流れたので、駅前の昭和レトロの喫茶店で、これら撮影方法・技術を復習し、書く取ってもらった。
解散後は、駅前の居酒屋「さくら」で、打ち上げ会をおこなった。