朝日カルチャー・公開講座『柴又を歩く、撮る』(上)取材撮影の方法
更新日:2015年11月28日
2015年11月14日(土)は雨だった。
朝日カルチャー・千葉主催の第3回目となる公開の「歩く、撮る」シリーズが、柴又で行われた。講師の私は雨男で有名であり、またしても雨だった。(登山仲間は私といくと雨だと言いきってしまう)。
「場所が写真からわかる。それとなく組み込む」
寅さんの銅像前で、最初のレクチャーを行う。
「写真は若いカップルの方が印象が強い」
「私は朝日カルチャーで写真を勉強しています。撮影させていただけますか」
取材あてに声掛けしてみる。身分を明かせば、応じてくれるものだよ、とトークの仕方もおしえる。
思いもかけず、モンゴルからきた関取だった。引退後、ランニングで、百数十キロの体躯が現在になった。四股(しこ)を踏んでもらった。
「動きを撮りなさい。いちばん動いているものは煙でしょう」
焼き鳥屋のお兄さんに声がけして、何本も焼いてもらった。
めずらしいおもちゃ屋がある。
「店だけ撮っても、ダメですよ。たとえ後ろ向きでもいい、人物は入れなさい」
人物を入れることで、店の大きさも表現できる。
「写真の遠近法は、三角形で撮ることですよ」
そうすることで、奥行きが出る。
路上で撮るときは、ローアングルで撮影しなさい。脚の動きが撮れますから。
「寅さん」の物まね芸人の野口寅次郎さんに、ばったり出会う。たがいに顔見知りだ。
いつもながら、周囲の人を笑わせていた。
こんかいの参加者と記念撮影になった。
【つづく】