華やかな美女乱舞(下)=S-NTK公演・宝塚歌劇団OGらとともに
S-NTK 第2回 公演 『復興支援チャリティー公演』
2015年2月7日(土)・8(日) 大井町きゅりあん 小ホール
春・花の夢より
元宝塚歌劇団のスターたちが、華やかな和服レビューショーをみせてくれます。
「花の民謡メドレー」では、踊り手が軽妙なリズムと唄で楽しませます。
元宝塚歌劇団のメンバーには、とてつもないスピード感があります。
それが大きな特徴の一つです。
S-NTK座長の「五月梨世」の踊りと芸は、一流中の一流だ。
顔の描写の文字化はむずかしいけれど、
「眼はパッチリして、眉も濃く、顔立ちは浮彫で、愛嬌がある」
粋な感じがある。
だから、彼女のファンが押し寄せる
日本女性の鑑ともいえる、いにしえの情感に満ちた魅惑がたっぷり。
どこか恥じらうような優しさを感じさせる。
マドリードの情熱の女。そんな鮮やかな女性だ。
舞踊も華やかで大きい。
熱気に満ちた瞳は、ことごとく男の心を惹(ひ)きつける
日本舞踊に、チーム・ワークという言葉はあるのかな。
3人の手拭い踊には、激しさと新鮮さがあった。
好きな人の手をそっと触れる。
少し上気した顔が、いっそう可憐になる。
恥じらう瞳には、愛の心がある。
恋っていいね。
時代小説のストーリーが、ごく自然に浮かんでくる。
怜悧な性格で、剣の道に生きる武士だ。
この男には、むやみに近づけない空気が取りまいていた。
「その女から、手を離せ。さもなければ、容赦しないぞ」
かれの強い眼差しが、4人のならず者を震えあがらせた。
浴衣姿で、ロックンロールの民謡を踊る。
軽妙だ。観るほうもウキウキする。
真夏の花火大会、盆踊り大会、
平成生まれの女子はこんなイメージかな。
派手やかな美しい舞だ。
なんと言っても、美男美女だ。
これぞ、整った芸の魅力だろう。
『春花繚乱』フィナーレは、来年につづく。
観客性から、「すごかった」「綺麗だったわ。美しかった」
そんな感動と感激の声がまわりからあがる。