『春花繚乱』 華やかな日本舞踊の美ここにあり(1)=写真で観劇
更新日:2015年2月20日
S-NTK 第2回 公演 『復興支援チャリティー公演』
2015年2月7日(土)・8(日) 大井町きゅりあん 小ホール
「阿国花歌舞伎」
五月梨世 元宝塚歌劇団
出演者には元宝塚歌劇団の名優が6人、豪華な美の妙技をみせる。
きりっとした眼差しは素敵だが、着物をつかむ繊細な指先にも美を感じる
華やかなパワーで踊る。
元宝塚歌劇団の男役は、きりっとした美の境地に誘い込む
「美麗」と称すべきか。踊り手の顔立ちの好さから、品も感じさせる。
りっぱでうるわしい舞台である。まさに『壮麗』である。
絢爛豪華な衣装が華やかなのは、艶やかに舞う女性ならばこそ……。
踊りの背景となった「四条河原」は、京都・先斗町(ぽんとちよう)や祇園にちかい。安土桃山時代から、芝居小屋が立ちならび、京文化を伝えてきた。
京で最も華やかな歓楽街だった。
阿国歌舞伎の由来は諸説ある。それは学者にまかせて、庶民は舞いの美をひたすら堪能すれば良い。
目のまえにあるのは、最高の陶酔感が得られる舞台なのだから。