A025-カメラマン

冬から春へと、端境期の点描=写真で散策

 目黒学園カルチャースクールで、「小説」と「フォト・エッセイ」の指導をしている。目黒からの帰路、雨が上がりそうなので、旧芝離宮恩賜庭園に立ち寄ってみた。

 冬の気配が色濃く、そのうえ小降りになったとはいえ、誰もが町で傘を手にしており、大都会の中心部の公園には、ほとんど人出はなかった。

 園内の樹木は、まだ冬の姿だ。

 
 


 こちらも樹木が藁ですっぽり防寒している。都会に住んでいると、雪国ではありきたりな姿が、愉快な形に見えてくる。

 円の管理事務所で聞くと、「梅が咲いていますよ」と教えてくれた。

 梅林のような華やかさなどないが、それでも樹木の花には春が感じられて、心地良くなる。


 葛飾区・環境課で、「花いっぱいの町づくり」がスタートした。4月ごろから同区のホームページで、花づくりの各団体の活動が紹介されていく。

 花いっぱいレポーターが公募で5人選ばれた。

 この5人の発足、活動のスタートに当たり、2/16に、「写真の撮り方」「取材の仕方」で3時間ほど講師を頼まれた。


 レポーターたちが、町で活動する人たちに質問していく。



 渋江公園は同区内では最大級の広さだ。いま改修中である。

 それにともなって、大きな花壇が園内で移設される。「緑化推進協力員 第3ブロック」の人たちが、ボランティアで移植していた。

 私は集合写真の指導もした。「記念写真のような、真正面から無味乾燥な撮り方はしないで下さいよ」とアドバイスした。


 朝日カルチャーセンター千葉で、公開講座「四つ木・町歩き」が5/21(木)午後に行われる。チラシの写真撮りで、荒川の土手に出むいた。

 ふだんの写真指導では「人物を入れて撮影してください」とうるさく言っている。いざ、写真提供となると、チラシには使いにくい、人物の大写しばかり。

 あえて撮影に行った。

 荒川の光景は、いまや「東京スカイツリーの撮影スポット」だ。しかし、私はふだん見慣れているせいか、さして感動がないし……。

 人物がいない写真だから、ちょっと遊んでみるか。

 被写体を定点撮影してみた。


 冬と春の端境期は、夕暮れになると寒い。長時間いたくなかった。出むいたのは日没前、日没後はさっさと引き揚げてきた。


 この間に、荒川の土手では、唯一、春を見つけた。

 葛飾区は、中川、荒川、江戸川と一級河川が三本も走っている。

 これが地方ならば、「水の都」と称するだろう。でも、そんなネーミングはない。

 ともかく、春が待ち遠しい。

 

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