シニア大樂・「写真エッセイ教室」1泊2日の合宿
シニア大樂「写真エッセイ教室」は3年目に入った。今年(2014)は夏合宿をしましょう、という企画が年初からあった。またたく間に、半年が経った感じだ。
事務局・幹事の杉さんのプラニングで、8月12日から奥多摩に1泊2日の合宿に出向いた。参加者は、講師の私を含めた7人だった。
合宿地は奥多摩・御岳山。最寄駅は御嶽駅である。月遅れのお盆で、世間は休日であり、家族連れが多かった。
これが東京都か、という古風な宿坊が点在し、風情がある。だから、御岳山は都民に人気なのだ。
主たる目的は、写真の撮り方の課外実習である。
「なにを強調して撮るか」
下車駅のホームで、、まずカメラの使い方のレンチゃーである。写真の構図と狙い方を中心に展開した。
立川駅に10時に集合し、御嶽駅で午前中を費やし、駅近くの有名な日本蕎麦屋にいった。
12時の昼時にぶつかったので、かなり待たされてしまった。
雨模様でも、客は多い店だった。
登山仲間、ハイキング仲間ならば、駅から歩きだが、「写真エッセイ教室」の課外活動だから、ロープウェー山麓駅まで、バスだった。
滝本駅は標高407メートルで、一気に800メートル台まで運んでくれる。
関東で一番の最大勾配を登る。約25度くらい。
レールは山肌に立ち上がっている感じだ。
ロープウェー山頂駅に着いた。重い雲のなかで、大粒の雨になってしまった。
受講生は団体行動がとれず、ばらけてしまった。
それぞれが樹間のかなたに消えてしまった。
宿泊は宿坊・山楽荘だった。
夜は自家栽培の山菜料理が中心で、食前酒なども、この御岳しかないものだ。
一夜が明けると、晴れていた。受講生の一人は4時45分に宿坊を出て、「滝行」(信徒・仏教徒が白衣を身につけて、滝つぼに入り気合を入れる)の撮影に行った。
日の出は上手に撮影していた。滝行は露出に失敗したと悔やんでいた。
天気が良いと、快適な気分で、全員が9時半に、山楽荘を出た。
御嶽神社に行くと、観光客とハイカーと信者(講)たちで、賑わっていた。
まさに、高尾山に次ぐ人気度だ。
「男坂」は本殿まで石段だ。
「女坂」は、舗装された山道だ。
神社関係者の軽トラックが通るので、カーブミラーがある。
だけど、映っているのは、ハイカーばかりだった。
「集合写真はどのように撮ったらいいんですか」
その質問に答えて、
「ローアングル(低い位置にカメラを構える)が、良いんですよ。このように」
と実演してみせる。
「レンゲショウマ」が日本一の群生。それが御岳山の売りである。受講生によると、いまが盛りでテレビで放映している、という。
どんな花か。高山に咲くコマクサのような可憐な花だ。
花弁が真下を向いているから、花の特徴と人物など脇役を入れるのはむずかしい。
神社の近くで、『レンゲショウマ・写真コンテスト』の発表展示が開催されていた。受賞作品はすべて主役の花だけで、こんなふうに他の被写体は撮りこめていなかった。
ロープウェーで下山し、豆腐・湯葉の会席膳の人気店で昼食を取り、すぐ近くの御岳渓谷に出向いた。
御岳渓谷はカヌーのメッカだ。都が河川に施設を提供している。
10代、20代の若者が多い。
選手たちの顔を狙っても、デジカメだと、シャッターのタイミングが遅い。(一眼レフと違って)。思うように撮れない。
となると、「スポーツモード」にしてから、枚数をたくさん撮る。「良い写真が1、2枚あれば可」という気持ちで、次つぎとシャッターを切った方が良いよ、とアドバイスする。
デジカメ時代だから、それもできる。フイルム時代では、とても無理な指導だけれど。
ゴムボートで集団で乗っている。
渓流が波立ったところで歓声をあげる。トリミングで、良い表情の人物を切り抜けばよいから、大きいサイズで撮影しておくと良い。
そうすれば、画素数の問題がクリアできるから、と教える。
全員が「たのしかった。充実していた。疲れた」と異口同音に語っていた。