A025-カメラマン

紅葉の日比谷は憩いのステージ=写真で散策シリーズ


 日比谷交差点に立てば、銀杏の並木がお堀に映り、魅力ある心のステージが創れる。


                                 撮影日:2012年11月20日


 大都会の最も中心地で、一本の孤独な銀杏の樹が精いっぱい秋をかもし出している


 秋暮色の静寂なお堀が、忙しい都会人の足を止めさせる。

 そして、カメラを構えさせる。


 日比谷公園に入れば、喧騒とした車の流れとは無縁の世界で、

 だれもが心静かになれる。



 日比谷野外音楽堂は静かなり。

 芸術の秋に使われないなんて、もったいないな。

 


 秋はどこかもの悲しいけれど、恋を語れば、心は温かくなる。


 大樹が秋を演出する、落葉の世界はまだ知らずしてか

 
 大噴水が、赤、黄色の樹木たちを呼び寄せる、センター・ステージだ。


 愛と恋と、そして夢を語れば、それは明日の人生なり



 わびしいな、独り紅葉の樹木を見つめるのは。

 だから、秋が嫌いだという人もいる。


 ベンチに腰かけて、私の心のステージを見つめる


 大胆に恋を語れ。そして今を演じよ。それが青春なり。


 日比谷公園は毎年、菊のコンクールがある。

 菊の盆栽に凝った人は、最大の晴れ舞台だ。

 円形の素晴らしさ。人造の美学はここにあり

 

 
 菊は悲しくて嫌い。そんな話し声が聞こえた。

 なぜかな、と考えてみる。


 今日はもう終わりだよ。

 無情にも、ネット越しにしか見られない。



 太陽の輝きが、落ち葉に注ぐ。

 明日はこの枚数がもっと増えているだろう。

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