紅葉の日比谷は憩いのステージ=写真で散策シリーズ
更新日:2012年11月21日
日比谷交差点に立てば、銀杏の並木がお堀に映り、魅力ある心のステージが創れる。
撮影日:2012年11月20日
大都会の最も中心地で、一本の孤独な銀杏の樹が精いっぱい秋をかもし出している
秋暮色の静寂なお堀が、忙しい都会人の足を止めさせる。
そして、カメラを構えさせる。
日比谷公園に入れば、喧騒とした車の流れとは無縁の世界で、
だれもが心静かになれる。
日比谷野外音楽堂は静かなり。
芸術の秋に使われないなんて、もったいないな。
秋はどこかもの悲しいけれど、恋を語れば、心は温かくなる。
大樹が秋を演出する、落葉の世界はまだ知らずしてか
大噴水が、赤、黄色の樹木たちを呼び寄せる、センター・ステージだ。
愛と恋と、そして夢を語れば、それは明日の人生なり
わびしいな、独り紅葉の樹木を見つめるのは。
だから、秋が嫌いだという人もいる。
ベンチに腰かけて、私の心のステージを見つめる
大胆に恋を語れ。そして今を演じよ。それが青春なり。
日比谷公園は毎年、菊のコンクールがある。
菊の盆栽に凝った人は、最大の晴れ舞台だ。
円形の素晴らしさ。人造の美学はここにあり
菊は悲しくて嫌い。そんな話し声が聞こえた。
なぜかな、と考えてみる。
今日はもう終わりだよ。
無情にも、ネット越しにしか見られない。
太陽の輝きが、落ち葉に注ぐ。
明日はこの枚数がもっと増えているだろう。