A025-カメラマン

天下の名園・岡山後楽園の魅力たっぷり=写真散策シリーズ

岡山後楽園は日本三大名園の一つです。他は水戸の偕楽園、金沢の兼六園です。

森閑とした、苔むす庭園が県庁所在地・岡山市のど真中にあります。

お城が見える、大名庭園はきっとこの後楽園だけでしょう。



清流と水車の側の小道で、散策すれば、心が休まります。


後楽園は東京都と2か所あります。

まぎらわしいので、小石川後楽園、岡山後楽園と明記しています。


園内に入れば、とにかく広い。

とくに大都会に住む人は「こんなに広い緑があるなんて、ぜいたくだ」と絶賛します。


古風な茶室です。和服姿の女性がお茶を楽しんでいます。

それだけでも絵になります。

文化12年に作られたと明記しています。

この造りを眺めていると、誰が手入れして、次世代にバトンタッチするのだろうか、と考えてしまいます。


今から約300年前に岡山藩2代藩主の池田綱政[いけだつなまさ]が、

城から見て、この場所に庭園を造ろうと決めたそうです。

いまでは城を観る、やすらぎの場です。


園内に山門があるなんて。ちょっと不思議です。

藩主が藩内の平安と、池田家の安泰を願って、建立した堂です。

「慈眼堂」と称しています。

黒松の手入れがよく、庭園全体に品の良さをかもし出しています。


腰掛け茶屋のなかから、庭園を眺めるのも風雅な面持ちです。


4月20日は、桜が終わり、巨木が新緑へと華やかになってきました。


舟遊びの小舟でしょうか、係留地の屋形で守られていました。



外国人がお抹茶を楽しんでいました。

園内には、異国から来た人たちが多くいました。

中国・韓国の人たちは見分けがつかないので、きっと見た目よりも多いでしょう。


平日の散策路はひとり静かに楽しめます。

最近は景勝地に、旗を掲げた団体客が少なくなりました。



「沢の池」から流れ出る、小川には心が洗われます。

流れに沿っていくと、「花交の池」に行きます。

花交(かこう)とは、殿様が風情のある和歌を詠ったことでしょう。



曇り空でしたが、水面に青空が映らなくても、清流に気持ちが引き込まれていきます。

築山の「唯心山」から見る景色は絶景です。

孟宗竹による、竹囲いは風情がありますね。

鉄製のフェンスは乗り越えられたり、壊されたりします。

竹の囲いならば、悪さする人もいないでしょう。



6月は花ショウブ。職員の方々がその手入れに余念がありません。

その努力の結晶として、絢爛(けんらん)な花弁を魅せてくれるでしょう。


売店で一休み。ビールも売っていますが、昼間ならお抹茶のソフトクリームの方が無難でしょう。

この先、南門からは「岡山城」に行けます。半券があれば、再入場できます。

でも、正門よりも早くに閉門になります。

                        撮影:2012年4月20日

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