春一番の花がさまざまに咲く=浜離宮恩賜公園・東京
東京・浜離宮恩賜庭園(はまりきゅう おんし ていえん)は新橋から徒歩で、約7分ていどです。
かつては新橋駅から迷わず行けたのですが、最近は汐留の都市開発から、まるで迷路を通って、やっとたどり着く感じです。
はじめていかれる方は通りがかるサラリーマンやOLに聞けば、親切に教えてくれます。迷うよりも、そのほうが賢明です。
【撮影日:2012年4月6日】
園内に入ると、大都会の汐留高層ビルに囲まれます。ところが、この空間が妙に静寂さを保っています。だから、解放感がたっぷり味わえます。
東京のど真ん中の大名庭園です。30万本の『菜の花』が咲きます。見応えは十分にあります。
交通費は安く済むうえ、入園料は300円、65歳以上は150円です。小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料です。
入園の時のパンフレットを見て回れば、半日、一日でも過ごせます、德川家の庭園として見どころはたっぷりあります。
菜の花と人物。ともにおおきく大胆に被写体のなかに取り込むと、インパクトがある写真になります。
黄色が一色ばかりでは、観る側にはときには単調になるので、陰影を組み合わせた写真を取り込んでみました。
菜の花は春を象徴する花です。人生の春は20歳前後でしょうか。
親子の光景もいいものですね。幼子は菜の花よりも、ブランコ代わりのロープに興味を持っていました。
園内には椿が咲いていました。色合いの違いの趣でじっくり鑑賞すると、春の花の鑑賞も格別の味わいになります。
植物に詳しい人には笑われるかもしれませんが、巨大なアロエかな、と思いながら鑑賞しました。
桜はとかく咲き乱れた、絢爛豪華な象徴にされますが、華麗な一輪、二輪の美しさもあります。
都心部の公園だけに、菜の花を観る外国人の姿が多く見受けられます。
まだ花が咲かない樹木にも、鑑賞の気持ちを向けてみると、造形美の趣があります。
絵をかく女性のスケッチをのぞくと、構図から、その人の心情が読み取れます。と同時に、一心に描く人物には美しさを感じます。
カメラワークはそれぞれスタイルがあります。「撮る人を写す」それらを被写体にしてみると、また違った花の味わいが出てきます。
子どもたちは、菜の花に飽きてしまい、小砂利の上で、砂遊びしたり、駆けたりしていました。花の鑑賞に興味を持つのは何歳くらいからでしょう。
桜と菜の花と人間と。それらが織りなす、浜離宮です。
春は隅田川を行き来する「水上バス」を利用して、浅草や日の出桟橋から行く方法もあります。
「東京水辺ライン」(両国・お台場行)の「浜離宮発着場」で下船することもできます。