『せっぺとべ』400年続くお田植え祭り(下)=郡山利行
更新日:2014年6月14日
鹿児島・日置市日吉町の泥にまみれて、豊作を願う、せっぺとべはさらに盛り上がってきた。
お田植え祭りは、ことし(2014)年6月1日(日)に行われた
神社境内に作られた臨時の神田での 『せっぺとべ』は、祭りがまだ始まったばかりなのに、せっぺとべ衆の顔は「さあ、これからだ!」と輝いていた。
神田でのせっぺとべが終る寸前、4人の若い衆が、最後の元気を振り絞って、見事に一緒に、ダイビングした。
せっぺとべ衆は跳ね終ると、昔からやっているように、神田の横を流れている大川で、泥を洗い流した。
その爽快感を想像するだけで、身震いがする。
神社へ帰る行列の、最後部。この時、時刻は正午だった。
神社での祭典が午前9時半に始まってから、たった2時間半の、お田植え祭り「せっぺとべ」だった。
祭りの本舞台。年に一度、この日だけ、多くの人が、祭りを見守る。
見る人よりも、参加している人の方が多い、お祭りだった。
小学5年生まで過ごした、筆者(66)の故郷のお祭りである。来年も、ふるさとの祭りに帰省しよう。
【了】