1500人普通救命講習会に参加(上)=郡山利行
『1500人参加による普通救命講習会』が2014(平成26)年1月19日(日)に東京都・有明の「東京ビッグサイト」の西ホール3で開催された。サブタイトルは『身につけよう応急手当』で、13:00~16:00の3時間にわたった。
この講習会は、東京マラソン2014の関連イベントである。同マラソンを安全に開催するとともに、都民に応急手当の普及啓発を推進することを目的に計画されたものだ。主催は東京マラソン財団、東京防災救急協会、東京都医師会、都福祉保健局、東京消防庁、他である。参加費は1400円。募集対象者は既に決まっている東京マラソン・ランナー、およびボランティア活動参加者たちである。
当日の参加者数は1305人である。インターネット通信でも行われた。
1月19日は、よく晴れた日だった。東京ビッグサイト西ホール入口から、誘導員の指示に従って、座るべき場所へむかう。参加者たちはそれぞれの位置に座り、静かにテキストに目を通していた。
参加者たちは12人で1グループに分けられた。そして、1グループに1人の実技指導員がついた。蘇生人形と訓練用AED(自動体外式除細動器)は、1グループに2組が配置されていた。
普通救命講習の具体的な解説指導を行ったのは、東京防災救急協会の武本由季子さんだった。はっきりした声の軽快なテンポで、1300人もの参加者を見事にリードした。
前半は≪心肺蘇生≫講習だった。傷病者に気付いて近づく想定場面からはじまった。
1グループ12人は6人ずつの2組に分かれ、各組一人ずつ、指導員の合図・指導に従い、同時進行で次の行動を実技した。
1.周囲の安全確認(現場周囲の状況)
2.反応の確認(肩をたたいて声を掛けて反応があるかどうか)
3.大声で助けを求め、119番通報と、AEDの搬送を付近の人に、具体的に依頼する
4.呼吸の確認(10秒以内で胸腹部を見て)
5.心肺蘇生を実行する
【つづく】