写真で愉しむ、葛飾区のビッグな凧揚げ大会(下)=郡山利行
更新日:2013年1月20日
凧の無料配布(限定250基)が行われた。今年の土曜日は小学校の登校日と重なったので、配布終了までに時間がかかった。
それだけに、幼子たちには凧を手にすることができた。もらった子凧に絵をかく、幼児たち。それを見守る親たちの顔が優しい。
「まだ、まだ、凧があるよ」係員が子どもらに渡す凧は白地である。
どんな絵を画くのかな。
もらった子凧、持ってきた凧、河川敷の現地で作った凧など、快晴の穏やかな風に揚がった。
「智恵子は東京に空がないといったが、葛飾には青空があった」という想いで、ゆっくり上空を仰ぐ。これも凧揚げ大会の妙味かな。
午後は大人たちの部になった。
新潟市南区白根の「白根凧合戦協会」の大凧が見られるぞ、と会場の期待度が増してくる。
風向きが変わった。少し強めの南風になったので、プロの白根凧合戦協会の方々は、ほとんど走らず舞い上げてしまった。
「午前中、苦労していた中学生がかわいそうね」という声もあった。
大凧は揚がるほどに、メイン会場上空で、ゆったりとした雰囲気で舞う。
12畳の大凧。24畳の大凧と、連続して揚がる。
見上げる観客はひたすら「すごいな」と感動・感激の声をあげていた。
高い所から、葛飾区全体を眺めている、24畳大凧。
今日ばかりは東京スカイツリーよりも、見応えがあった。
【了】
写真・文 郡山利行