初夏のまえぶれ=宮田栄子
作者紹介=宮田栄子さん
出身地は群馬県です。
東京葛飾区には30年間、在住しています。
趣味は陶芸です。
2011年かつしか区民大学『私が伝える葛飾』(区民記者養成講座)を経て、
かつしかPPクラブで、活動しています。
「いまは葛飾大好き人間で、幅広くかつしかを紹介したいです」と語っています。
すべてがめざめ
はじける季節
―はつなつー
<想い>
私はこの季節(春から初夏)が大好きです。といっても、「今が一番幸せ」と同じくらい私の口ぐせになっていて、木の葉散る秋も雪降る冬も好きです。
大地がめざめる……。
緑がひろがる……。
やさしい色にかこまれて
やっぱり、今が「いちばん」です。
初夏の風
(風にそよぐ水元公園のこいのぼり)
葛飾子どもまつり(4月22日)
さまざまな出店のある中、ポニーは大人
(馬と風と緑と……、一緒にはしる)
(東水元の苗やさん待ちかねた客が後を絶たない)
(やっと暖かくなり、水元の区民農園も動き出した)
結実
花が散ったと思う間もなく
青い実がつく。
これからむかえる梅雨はうっとうしいが
そぼ降る雨の中、ひっそり育ってい<梅>
<さくらんぼ>
東水元5丁目
(竹の子はぐんぐんと伸びて竹林の仲間入)
(水元公園の麦畑)
子どもの頃、麦踏みをさせられた。
寒風の中、兄や姉について麦を踏む。
遠くも近くも山と谷。
ころげだしたら谷まで落ちそうな段々畑。
6月には黄金色の波が村中にゆれる。
今、葛飾で麦畑が見られないのがさみしい。
時はとどまらない。花が咲いて 散る様に
時は限りがない。葉が出て 日に日に緑が深くなるように