「どうなる日本、東日本大震災から学ぶ」福岡政行氏が語る=PPクラブ
2012(平成24)年度のかつしか区民大学の「特別講演会」が、1月および2月、それぞれ各界で活躍されている講師をお迎えし、ウィメンズパルにおいて開催されました。
1月18日講演会の講師は福岡政行さんで、『どうなる日本、東日本大震災から学ぶこと』がテーマでした。司会は同大学担当の土川さん。当日の参加者は120名を超え、ウィメンズパル1階のホールはほぼ満員でした。
青木かつのり区長が冒頭に、
「葛飾区としては、区民や行政が一緒に助け合って生きて行く、その考え方を常に念頭に置いた、安全安心のまちづくりを今後も継続していきます。この度、福祉の総合窓口を創設しました。高齢者や障害者そして介護者の方がたの、助けとなるようなコーナーも設置しています。
今後は行政と区民との連携をさらに強めるためにも、区民の皆様方に、安全安心につながる区民大学講座をも実施して行きます」と挨拶されました。
福岡講師は、2011年に発生した東日本大震災に関連する出来事や、復興支援の在り方、日本の行政の取り組み方について語られました。
かつしかPPクラブとしては講演が終了後に、独自に福岡さんに取材しました。
・各種のボランティア活動をされていますが、その動機についてお聞かせください。
「先日なくなられた俳優の二谷英明さんと、小山内美那子さんとご一緒にできることから、自然体で、平成元年から事務局として始めました」。
・ボランティア活動をしていて、大変だったことは何ですか。
「今は体力が無いが、95年(神戸)に震災復興をやってきました。資金が無いので、カンボジアの子ども達への支援も、20人から30人の子どもしかできなかった。東日本の震災での活動も、朝から夜9時までが、体力の限界です」。
「子ども達のうれしそうな顔が良い。また来ますと言って帰っていきます」。
・今までボランティア活動をとおして得た事項で、今後 起こるであろう直下型地震についての、心構えとか、準備とか、区民の皆さんや区役所に勤務する人に伝えたいことはありますか。
「葛飾区から職員を10人、被災地に派遣し、現地で復興 の援助に従事させていただきたい。今後起こるであろう、東京での震災復興に役立つことと、現地での支援に役立つ」。
・今年の念頭に考えたことを、お聞かせ下さい。日本の政治についてとか、経済についてとかでも、結構です。
「2011年は、最悪の年であった。エコノミストも言っている。世界中の印象も悪かった。ホルムズ海峡も危ない。2012年の方が、最悪の年になる。 いろいろな面で、準備する心構えを持つ必要がある。東日本大震災の時、鎌倉の海でサーファーが、約300mの海水が、沖の方に引いてゆくのを目撃したと話をしていた」。
約30分間にわたり、福岡さんは体験的に熱っぽく語られていました。
記事:かつしかPPクラブ・浦沢誠
写真: 同 ・郡山利行