葛飾の高校生が長崎へ、『平和の橋渡し』=葛飾PPクラブ・郡山利行
2010年9月25、26日の2日間、東京都立葛飾総合高校(葛総高)の文化祭が開催されました。取材目的(テーマ)は、『社会貢献・地域貢献を目指す生徒たち』です。
生徒たちの自立性、独立性を強く感じさせられた、ユニークな文化祭でした。
同校2年生たちは、翌年(2011)年2月に、長崎へ修学旅行が決まっていました。修学旅行委員会による、「平和の教室」の展示があり、それは目を見張るものでした。
「平和の教室」の折鶴写真は、読売新聞社主催・『よみうり写真大賞』の【ニュース&ドキュメンタリー部門】で、佳作に入選しました。2011年1月27日、同紙東京版に掲載されました。
「かつしか区民記者」として、私はA4サイズにプリントした写真3枚を持って葛総高に報告に行きました。「読売新聞社は、この展示をドキュメントとして3万枚を超える写真の中から認めてくれたのですよ。そのことを生徒たちに話して下さい」と伝えました。
生徒たちは、文化祭の終了時に、折鶴を大きさごとに箱に分けて保存し、今年になってから千羽鶴にするために、ひもで繋(つな)いだそうです。
2月初旬、2年生たちは長崎に修学旅行にいきました。そして、長崎原爆資料館に納めてきました。
3月に入り、同校の長崎修学旅行委員会・委員長から、私宛に(平和の教室)写真提供のお礼と、長崎での活動をしたためた手紙と写真を戴きました。主文を掲載します。
『長崎で平和講話をして下さった谷口稜嘩さん(写真・上:右)は、原爆投下直後、自転車に乗って郵便配達中に爆心地より、1.8kmの路上で背後から熱線を浴び、背中全面を火傷して1年9か月もの間、うつ伏せ状態のまま死線をさまよったそうです。
それから職場に復帰してからは、被爆者の会の構成に参加し、世界各地で被爆体験の継承と核兵器廃絶のために、講演を行っていらっしゃいます。
私達も今回、貴重なお話をうかがうことが出来ました。
谷口さんに写真をお贈りしたところ、快く受け取って下さいました。
おかげさまで、平和学習がとどこおりなく終わって、ほっとしております。 ほんとうにありがとうございました』 東京都立葛飾総合高等学校 第2学年一同
「かつしかPPくらぷ」は、葛飾区内の記事を発信していく、区民記者の集まりです。今後とも、各記者が区内全域を歩き、撮って、記事にして発信していきます。期待してください。