穂高健一の新刊本「神峰山」(かみのみねやま)=10月25日から全国書店で一斉発売
更新日:2018年10月23日
ことし(2018年)3作目の新刊・単行本となる「神峰山」が、東京の出版社・未知谷(みちたに)から発売される。定価は2000円+税。全国の書店およびネットで発売される。
これは中編の書き下ろし5作品が収まっている。
第1章 ちょろ押しの源さん
第2章 初潮のお地蔵さま
第3章 紙芝居と海軍大尉
第4章 首切り峠
第5章 女郎っ子
【作品の趣旨】
昭和20年代の瀬戸内の遊郭街で栄える、木江港の群像を描く。五編の中編を通して、戦争が残した非情さ、抗うことができない運命のなかで生きる、女郎たちと男たちの悲しみの日々を中心に描く。
「歴史はくり返す」
戦争は人と人が殺し合うもの。敗戦、休戦、という言葉だけで、戦争は終わらない。社会を破たん・破局させた軍人政治家たちは、無責任にも政治舞台からおりるだけで、戦争責任を負わない。
庶民は戦後、どん底の悲惨な生き方を強いられてきた。人間は悲しいかな、さらなる弱者、底辺層が生み出されていく。生きることに必死だった戦後の姿こそが、「2度と戦争をしてはならない」という歴史的な証言である。
戦争とはどんな悲惨な結果を及ぼすか。それを小説で再現化する。
【著者から】
5編とも、登場する人物は魅力的に克明に描いています。それぞれが逆境のなかで、前向きに必死に生きている。
結果は途轍もなく不幸だったにせよ、涙なくしては読めない。それぞれにモデルはいるが、フィクション小説である。
※ アマゾンは10月24日(水)から購入できます。