A020-小説家

作家の素顔、日本ペンクラブ・9月例会で出会った人たち=東京會舘

 日本ペンクラブ9月例会のミニ・講演会で、会員を前に、タイトル『被災地を歩いて』を語る、吉岡忍さん(専務理事)。このHPでも近日中に、講演録を紹介したい。

 杉山晃造さん(左)は企画事業委員。東日本大震災が発生した後、被災地に入った。取材写真がパネルで同会場に展示された。
 吉岡忍さんがインタビューアーになって、一枚ずつ、写真の説明を求めた。

 下重暁子副会長の質問に答えて、杉山さんは撮影時の現地状況などを語る。


         

 高橋千劒破さん(常務理事、元人物往来社・編集局長)は、つねに総合司会役で、PENの顔の一人である。
 穂高は10月度にある講演会で、「会津の悲劇」について話す予定。高橋さんから今、戊辰戦争の会津関係の知識を授かっている。先週も故早乙女貢邸で約2時間半も単独レクチャを受けた。

 パーティー会場でも、「会津の資料を、明日、FAXで送ってあげるよ」とさらなる親切を頂いた。


 関東大震災の被災地の惨事、原発に対する、PEN・文学者はどう向かい合うべきか。
 会員はみんな真剣に語り、聞き入る。

             

 山名美和子さんは会報委員で、すっかりPENの名カメラマンになられた。歴史作家の彼女には、早大後の教師歴を質問してみた。
 小、中学、高校、と3つの教師を経験したと話す。「そんなことができるの」というと、その仕組みについて語くれた。


 東京會舘はカレーライスが名物である。
 相澤与剛さん(広報委員長・時事通信出版社の元常務)は、いつも両手がユニークな表情を作ってくれる。被写体としては、とても価値ある人だ。
「お願い、頂戴、カレーライスを」こんなキャプションを考えてみました。


       

 清原康正さん(会報委員長・文藝評論家)は、同志社大出身である。
「再来年のNHK大河ドラマは新島八重(新島襄の妻)で、同志社も脚光を浴びますね」
 私が話しを向けると、満更でもない顔だった。そして、・会津落城の折、八重が銃で戦った話になっていた。
 口の悪い作家が、脇から、「ドラマはきっとヒットしないよ。新島襄じゃ」と水を差していた。

 西木正明さん(常務理事・直木賞作家)は(右から2番目)、例会の音頭で、乾杯か、被災者への献杯か、と壇上でずいぶん迷われていた。献杯になった。

 鈴木悦子さん(編集者)は、穂高とは芸州藩の研究仲間である。

 岩崎監督(左)は、岩波映画時代から動物の生態系の写真を撮り続けている。歳月をかけて一つ動物を追う根気強さには感心させられてしまう。



 山本澄子さん(立正大学名誉教授)はかつて、国際大会で井上靖さんの英語通訳をなさった実績がある。彼女はJTWO「映画と旅研究会」の世話人である。

「穂高さん、映画『(宮本)百合子、ダスビダーニャ』監督講演会の案内、ご返事をいただいてませよ」と督促される。曖昧な返事をしていると、改めてチラシを差し向けられた。

 戦前に思想弾圧を受けた、宮本百合子の映画。獄中作家だけに、作家の一人として関心を持つべきだろう、と翌日には山本さんに参加の電話を入れた。

 PENの人気女性たち。森ミドリさん(左)は著名な音楽家。
 下重暁子副会長(中央)は例会挨拶の壇上で、「NHK入社のスタートが名古屋でした。翌年、伊勢湾台風に遭遇しました。最初は情報が少なくて、被害状況は過小でした」とレポート体験を語った。
 浅田次郎会長は国際ペン大会に参加で、不在だった。
 伊藤木綿子さん(企画事業委員)は、大手出版社の文芸編集者である。

       

 鈴木康之さん(広報委員会・副委員長)。青山高校、東大、編集の道へ。広報でも編集担当で、イベントではビデオカメラをまわす。穂高が記事を書く、ふたりはタッグマッチの仲である。

 穂高が「吉岡さんとのツーショットは一度もないな。一緒に撮りましょう」「こんなのはどうかな」とスプーンを差し向ける。
「2人して、どんな写真を撮っているんだ」と高橋千劒破さんが呆れ顔で揶揄していた。


 村山清二さん(電子文藝館・副委員長)は詩人である。近々に「穂高健一ワールド」(みんなの作品)に詩を寄稿していただける。


          

  ととり礼治さん(会報委員)には、「歴史文学賞に応募されていたんですね。過去の資料を見ていたら、名前が出ていましたよ」と話題を向けた。
「(同賞)の佳作を頂いて、歴史読本に数本書かせてもらい、それを単行本で出してもらいました。穂高さんに送りますよ」
「年明けになるかな、読むのは?」
「読んでも、読まなくても、贈りますよ」

 秋尾暢宏さん(広報委員)は日本ペンクラブの前事務局長だった。


       

 向山肇夫さん(電子文藝館委員)は、医学書専門の出版社の現職編集者である。外国語が堪能である。


 近藤節夫さん(中央)は世界百数十カ国を旅する。世界文化遺産はほとんど回られている。
 学生時代は、神奈川県・湘南高校、慶応大学とラグビー部員だった。その縁で、日本ラグビーフットボール協会会長の森喜朗元首相と交流がある。

 近藤さんとは顔を合わせると、何かと話が弾む。今回もいきなり、近藤さんから「先日、森さんに会ったら、元首相か、前首相か、記事の表記で意見が違ってね。苦慮しているんだよ」と話かけられた。

 森さんが回想する時点が前総理だった。その後の記述は元首相になる。統一感を出したいし……、と頭を抱えていた。

 大原雄さん(右)は元NHK報道局の幹部だった。駆け出しのころ、田中角栄が検察庁に逮捕された日のスクープをしている。

「森さんの場合は前か、元か」と大原さんにも意見を求めていた。NHK流の回答をした大原さんは、「久しく葛飾・立石は行っていないね。また、立石で飲もうよ」と穂高に話題を向けてきた。

「小説家」トップへ戻る

ジャーナリスト
小説家
カメラマン
登山家
「幕末藝州広島藩研究会」広報室だより
歴史の旅・真実とロマンをもとめて
元気100教室 エッセイ・オピニオン
寄稿・みんなの作品
かつしかPPクラブ
インフォメーション
フクシマ(小説)・浜通り取材ノート
3.11(小説)取材ノート
東京下町の情緒100景
TOKYO美人と、東京100ストーリー
ランナー
リンク集