第41回・元気100エッセイ教室=理数系と文科系の違い
更新日:2010年7月 2日
人間には右脳派と左脳派とがある。右利き、左利きがある。得意、不得意もある。理数系と文科系にも違いが出る。永年、受講生の添削を行っていると、ある種の傾向が見えてきた。
☆理数系・文章の一般的な特徴として、硬い文章で、隙間や遊びが無く、読者が読むほどに神経が張りつめ、疲れやすい。
①文章の削りすぎ
②漢字が並びすぎ
③助詞などの文字が抜け落ちている
④修飾が極度に少ない
上記の4点が目立つところだ
☆文科系・文章の一般的な特徴として、もって回った言い方、くり返しの連続から、文章がゆるみ、読者には冗漫で飽きがきてしまう。
①文字数が多く、文章の圧縮ができていない。
②「のような」「という」「のだった」という不必要な言葉が多い。
③行空けがやたら多い。あるいは改行の多発が見られる。
④荒削りの文が多く、精査すべき推敲の回数が少ない
このまま見過ごしてしまうと、扱う素材が良くても、作品は駄文に終わってしまう。読者の心の奥まで入ってこない。そこで、受講生はそれぞれ自分の書き癖を知り、手直しのコツを学んでもらっている。
やがて、名文家になるためにも。
【文章の手直しのチェックポイント】
①主語の後の助詞、努力すれば「は」「が」「も」は必ず入れる。
②語尾を切らないで、最後までしっかり書く。
③副詞を多めに入れる。ただし、ひらがなで。
④四文字、五文字の漢字がつづくときは、ひらがなを差し込む。
理数系・文科系の共通する、4つの改善点のコツです