A020-小説家

シンポジウムの二次会は、TVの顔ぶれ

 日本ペンクラブと(社)自由人権協会の共催で、08年6月13日、大手町サンケイプラザで、シンポジウムが行われた。タイトルは、言論がアブナイ!「伝えるべきことを伝える大切さ」だった。定員200名の会場が、数多くの報道陣を含め、満員だった。

 第1部は、鑑定医の崎濱盛三さんと、吉岡忍さん(日本ペンクラブ)の対談が行われた。

 崎濱さんは、奈良の少年(当時17歳)が放火し、継母と義弟、義妹が死亡した事件の鑑定を行った。裁判所から預かった少年供述調書をジャーナリストにみせた、刑法の秘密漏洩罪の疑いで逮捕された。起訴されている。不当逮捕だとして、日本ペンクラブは抗議声明を出している。(崎濱さんは裁判で争う)。

 つづいて、映画「靖国」の配給会社のアルゴ・ピクチャーズ代表・岡田裕さんである。新宿の映画館が上映を拒否したり、政治家が圧力をかけてきたりして、社会的にも、言論・表現の自由が問題になった。聞き手はおなじ、吉岡忍だった。

 第2部はパネルディスカッションで、テーマは「伝えることの大切さ」だった。パネリストは、第1部の3名のほかに、原寿雄さん(ジャーナリスト)、伊藤正志(毎日新聞社社会部副部長)が加わった。司会は山田健太さん(同クラブの言論表現委員長)だった。
 言論・表現の自由が、「自主規制」「自粛」の風潮の高まりで、脅かされている。「伝えることの大切さ」をあらためて問い、考える、というものだ。


 進行役は篠田博之さん(同副委員長)で、会場からの質問も、パネリストの手元に渡されていた。

 第1部、第2部とも、私は広報委員の記事担当として、日本ペンクラブ・会報、およびメルマガに書く役割を負う。これらを取材していた。

 シンポジウムのあと、二次会が大手町の居酒屋で行われた。関係者全員と、聴衆のひとり江川紹子さんも加わっていた。約13人で、日本ペンクラブの二次会はおおかた一人3000円だ。今回も飲み放題で、同価格だった。取材の一環として、私も同席した。


 左隣が篠田博之さん(同副委員長)、鑑定医の崎濱盛三、そして吉岡忍さん、斜め前が江川紹子さん、右隣が毎日新聞社・社会部デスクの伊藤正志さんだった。
 私は伊藤さんと話すことが多かった。

 翌日からのTVでは、江川さんが「アキバ事件」のコメンテーターとして出演していた。17日は宮崎勉死刑囚が刑を執行された日だった。NHKニュースの冒頭に、吉岡忍さんがコメントを述べる。さらには篠田博之さんだ。篠田さんは獄中の宮崎死刑囚と数多くの手紙をやり取りしてきた。それだけに翌朝も、篠田さんは複数のTV局に登場していた。


 飲み会のメンバーのTV活躍を観ながら、私はシンポジュウムの記事を書く。第1部、第2部ともに内容は濃密だった。鑑定医が裁判で係争中とか、靖国は思想的なものが潜在するとか、微妙な問題がからむ。それだけに、ICレコーダーで、一つずつ発言を丹念に掘り起こす。
 PJニュースでも紹介したい。

「小説家」トップへ戻る

ジャーナリスト
小説家
カメラマン
登山家
「幕末藝州広島藩研究会」広報室だより
歴史の旅・真実とロマンをもとめて
元気100教室 エッセイ・オピニオン
寄稿・みんなの作品
かつしかPPクラブ
インフォメーション
フクシマ(小説)・浜通り取材ノート
3.11(小説)取材ノート
東京下町の情緒100景
TOKYO美人と、東京100ストーリー
ランナー
リンク集