A020-小説家

思わぬ出会い・新津きよみさん(推理小説作家)

 人気推理小説作家・新津きよみさんとは、日本ペンクラブ・広報委員として活動をともにする。
 その広報委員会が、11月5日の夕刻から行われた。来年2月開催「世界PENフォーラム」のメルマガ取材記事は、広報委員のなかで、どのように担当を割り振るか。それも議題の一つ。

 井上ひさしさん書き下ろし演劇、新井満さんの歌、俵万智さん選による短歌、俳句、大江健三郎さんの基調講演。どれも魅力的なものばかり。
 
 他方で、広報委員会は、高橋千劔破委員長(人物往来社・「歴史読本」の元編集長、編集局長)、松本侑子さん(テレビ朝日・ニュースステーション・元キャスター)、新津きよみさん(日本推理作家協会会員)をはじめとして、物書きばかり。「それぞれ、好きなのを取材して書いたら」とみな鷹揚に構えている。得意、不得意をいう人はいない。
 編集の鈴木康之さんが割り振ることになりそうだ。
 

 例によって、二次会は日本橋の居酒屋だ。席が隣り合う、新津きよみさんが『最近の顔写真がないの?』と出版社によく言われるという。2年間ほど、あらたまって撮影していないらしい。

 私は日比谷公園・菊花大会の取材で、一眼レフを持っていたので、彼女のポートレートを撮ってあげた。彼女なりに気に入った写真があったようだ。
 宴の話が弾むなかで、新津さんが講談社フェーマススクール『山村正夫教室」で学んでいた、と知った。同教室からは、新津きよみさんのほかに、菊地秀行、宮部みゆき、篠田節子、鈴木輝一郎さんなどを輩出した。エンター系の小説教室だった。

 純文学系は伊藤桂一教室である。私はこちらの一期生として学んできた。そんなことから、新津さんとは講談社フェーマススクールの習作時代へと話が弾んだ。共通の話題ができると、ビールは美味しいものだ。

 翌日、新津きよみさんには、CDでポートレートを送ってあげた。彼女から喜ばれて、著作2作がプレゼントされた。同封の手紙には、彼女の父親が信濃大町で、警察の監察医をしていた、登山者の遭難死の検視は数十体も手がけたと明記されていた。
 彼女とは、山も共通の話題になりそうだ。
 

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