龍馬とお龍~命をかけた夫婦愛~=NHK「龍馬伝」と同タイム
5/30日、NHK「龍馬伝」(龍という女)の放映で、龍馬とお龍の出会いがあった。今後は、ふたりの数奇な運命が展開されるだろう。
6月1日の発売「島へ。」54号で、坂本龍馬と瀬戸内海③ 龍馬とお龍~命をかけた夫婦愛~が掲載された。まさに計ったようにNHKの放映と同タイムとなった。
この夫婦は劇的で、日本人の心にひびくものがある。寺田屋事件に遭遇し、鹿児島へ新婚旅行、長崎を経由し、下関で三畳半の狭い新居を持つ。その年の暮れには、龍馬の暗殺となっていく。
私は作品の中で、お龍の性格、夫婦愛、悲哀など展開させている。
なぜ、NHKの放映と同タイムになったのか。単なる偶然だが、多少の読みがあった。龍馬関係の史実は限られているし、NHK「龍馬伝」も同じ流れでくるだろうから、と。
「島へ。」からの連載依頼は昨秋だった。それから龍馬関係の基礎資料を集めはじめた。
年明けの、一月半ばになると、旅行オフシーズンで、京都へのディスカウントの高速バスの売出しがあった。龍馬を書くからには寺田屋事件は外せないはずだ。まだ筋立てもなかったが、伏見の寺田屋に出向いてみた。
鳥羽伏見の戦いで、寺田屋は全焼している。現在の建物は別ものだ、と京都府はクレームをつけている。寺田屋(持主)は当時の建物を移設した、と主張している。どちらが正しいにせよ、執筆する上で、イメージ作りはできた。