朝日新聞・書評委員会メンバーの立石ツアー・深夜まで悦に(下)
朝日新聞・書評委員会のメンバーが、京成立石駅からアーケードを抜けた先の、奥戸街道に面した居酒屋「あおば」に着いた。(駅から2分)。書評委員、編集委員、記者が三々五々と集まる。
「あおば」は昭和が残る・下町の、昼の定食屋が夜に居酒屋になった感がある。終戦直後からの「のんべ横丁」に驚嘆していたメンバーだが、この「大衆酒場」という古い表現が似合う「あおば」も即座に気に入ったようだ。
気取らない店内で、壁面にはメニューが豊富に短冊でならぶ。アジフライ、鴨つくね、串カツ、ハムカツ、潮から、まぐろ 味噌焼き、竹輪揚げ、はんぺん、ヤッコ、イカ焼き、ナス焼き、もろきゅう、と200~500円以内の品がずらり。立石地区では一軒のメニュー数としては最大の店だと思う。昨年、出久根さんと、初めて立石にきた作家(吉岡さん、轡田さん)が『ここは良いね、一品ずつがポリームがあって、500円以内。料理が出てくるのが早い』と称賛していた。
書評委員会・立石ツーは13人だった。さらには飛び入りでドイツ人・女性ジャーナリストと、通訳の早大女性教授も加わる。だれもが肩の力を抜いて飲める、大衆酒場だから、すぐさまなごやかな雰囲気にとけこむ。
出久根さんの声がかりで、かつしか区民記者「かつしかPPクラブ」(浦沢誠会長)の男女メンバー6~8人がそれぞれ日中の仕事を終え、三々五々と「あおば」にやってきた。思いおもいに座る。
同PPクラブの男女メンバーが加わり、立石の下町風情、気質、歴史などがごく自然にテーブルの中心話題になってくる。郡山PP副会長は酒が入り、顔を真っ赤にし、写真を撮りまくる。書評委員は著名人だし、「報道の自由」の朝日の記者だし、だれもが「個人情報」など、やぼったいことは一言も発しない。むろん、PPメンバーも。
個人情報保護法はそもそもジャーナリストによって政治家のプライバシーが丸裸になる、それを嫌った政治家の先生が自分たちの私事を守るために、それを明文化し、国会にごり押ししてできたもの。その法律が世のなかで勝手に独り歩きしてきた。学校や社会の会・名簿などはまったく違法ではないのに……、一般市民のプライバシー保護で作らない、と勘違いされている。
そんな小理屈や法律論は抜きにし、郡山さんは好き放題に撮影していた。