鎖と直立の岩場が連続する、怖れるな 妙 義 山=栃金正一
山岳 : 妙 義 山 (1103m)
1.期日 : 2010年9月11日(土) 天気:晴れ
2.参加メンバ : L 栃金正一 武部実
3.コース : 妙義神社~大の字~奥の院~白雲山~タルワキ沢のコル~相馬岳~タルワキ沢のコル~中間道~妙義神社
今回の山行は、9月下旬に行く黒部峡谷「下の廊下」のトレーニングを目的として計画した。鎖場などで高度感に慣れておくためだ。
朝6時ちょうどに三鷹駅を車で出発した。7時45分に、妙義神社に到着する。登山の準備をしてから、8時00に歩きはじめる。
天気は晴れだが、残暑が厳しく、歩いているだけでも汗が流れ落ちる。神社境内の脇で登山届を出し、奥の院を目指し、登山道を登って行く。
昨夜、雨が降ったのか、岩がところどころ濡れている。途中、短い鎖場があるが、滑って登りにくい。
1時間ほど登ると、5メートル程の大きな岩があった。鎖がついており、試し登りが出来る。岩の上には、大きな「大」の字がつけらているため、通称「大の字」と呼ばれている。足場がしっかりしているので、登り易い。
岩の上からは、眼下に妙義山の裾野が広大にひろがって見える。
「大の字」から更に登ると9時35分に奥の院に到着する。ここから本格的な岩登りが始まる。右手に鎖があり、いきなり30メートルの直立した岩場だ。一気に登る。
足場をしっかり決め、3点確保で、ゆっくり慎重に登りきる。しばらく灌木の道を行くと、7メートルの2連の鎖場があり、これを登ると主稜線に出る。
主稜線を左に少しいくと白雲山で、10時00分に山頂に着く。
山頂からは浅間山や榛名山、赤城山、奇岩の立ち並ぶ裏妙義、それらの山々が見渡せる。稜線づたいには短い鎖場がいくつかある。岩がしっかりしているので、ゆっくり慎重に進めば問題はない。
さらに稜線をいくと「御嶽三社大神」の石碑がたつ、大またのぞきだ。10時30分に到着する。谷を挟んで、直立する天狗岳の岩壁がすさまじい。ここは、キレットになっており、30メートルの鎖場を下る。
股の間に鎖を置き、下をのぞきながら下る、文字通り「大またのぞき」である。
谷を越え、一気に登ると11時30分に天狗岳山頂に着く。さらに西肩のピークを越えてしばらく下ると、人の顔をした顔面岩があった。
このあたりから一気に下り、タルワキ沢のコルには11時50分に到着する。
ここで昼食をとる。
昼食のあと、相馬岳を目指し登り返す。暑さで汗が噴き出してくる。12時35分に表妙義の最高峰の相馬岳1103メートルに到着する。
山頂からは裏妙義の奇異な山々と、山腹にへばりついているすさまじい登山道を見ることが出来る。
タルワキ沢のコルに戻り、一気にタルワキ沢を下る。沢道は荒れており、鎖場も2か所ある。慎重にルートを確認し14時10分に中間道に到着。
第二見晴、第一見晴に立ち寄り、妙義神社の駐車場には15時15分に無事到着する。ふもとの温泉に入り汗を流す。
温泉からは、いま登ってきた表妙義の山容が手に取るように見へ、より深い充実感が得られた山行となりました。
ハイキングサークル「すにいかあ倶楽部」会報№142から転載