A030-登山家

これが足慣らし? 秋の予行登山、岩場が多い乾徳山=山梨県

 東京を起点にした日帰り登山では、乾徳山(山梨市)は最も時間的にタイトな山岳に部類する。標高は2,031mで、山頂の領域には岩場が多い。鎖・ハシゴ、さらには急こう配の長いガレ場がある。
 
 この秋には仙丈岳の登山が計画されいる。

 足ならしだ、予行演習だ。

 この頃は、山岳最寄り駅から、登山者を見込んだバスなど皆無だ。

 5人でタクシーならば、まま、交通費の負担は少ない。単独行となると、きびしいものがある。

 林道は奥まで、車が入れない。平坦な道の長歩きをさせられてしまう。

 登山口で、顎があがる?

 ここから本番なのに。

 待望の水場だ。

 2か所ある。

 冷たい水は美味しいね。あまりの感動に、水場で、ペットボトルを置き忘れてきた。

 夏場の飲料水のない登山なんて、最悪、最低な状況に陥った。


 先頭で、ヘバツタの

 みんな遅いから、地面の虫と対話しながら、待っていたんだよ。

 ものは言いようだよ。頭は使いようだよ。

 富士山よりも、山ガールだよね。

 これが男という者さ。

「シャッター」をお願いします。

 どうせ頼むならば、美人が好い。

 顔は良くても、写真の腕はやたらめったら下手だった。

「これで良いですか?」

 人物は首から上で、2/3は無意味な空ばかりだった。NGの連続をだせば、胸から上、それでもしつこく頼んだ。やっと、最後の1枚が使えた。(掲載写真)

 もう仏頂面そのものだった。花も枯れる。美人でもこんな憮然とした顔だと、いやな中年女になるのだろうな、と思ってしまった。

 掲載するにあたらず、載せていないけれど。
 

 大岩の周辺で、人間はさまざまな行動をするものだ。

 じっくり見てくださいな。

「足ならしです、軽く行きましょう」
 
「これが軽いの?」

 この山に決めたプランナーは、ちゃっかりと、楽な音楽会です。

 まあ、これだから、永年も続いている山岳会だけれど。

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