大惨事の1か月前だった、御嶽山(3067m)に登頂したのは=武部実
平成26(2014)年8月18日(月)に、新宿から高速バス(8時10分発)で、木曽福島に向けて出発した。渋滞も無く順調に、と思っていたら、なんと30分遅れ。
木曽福島の美味しいお蕎麦屋さんであわただしくそばをかき込むはめになった。赤沢自然休養林で森林浴を楽しみ明日からの登山に備える。(木曽福島泊)
翌19日、今回は黒沢口の登山コースなので、木曽福島からバス(8:40発)で御嶽ロープウェイの山麓駅までいく(約1時間)。
山頂駅の7合目(2150m)に10時00分に着。雨が降っているので、レインウェアを着込んだりと身支度を整えて10時25分に出発した。
樹林帯のコースだが、雨をさえぎるような大木もなく、ひたすら登り続ける。11時40分には女人堂8合目(2470m)着。ここで昼食タイムとなった。コーヒーやお汁粉を注文して休憩する。
12時15分に出発。雨もやんできたので、雨具を脱ぐ。いたるところにある石碑(霊神場)では、先達に先導された講の人達が祈祷する姿を見かける。
信仰の山だなと改めて思い知らされた。
14時20分には九合目(2800m)着。中野さんの足取が重く、顔色も悪いようだ。覚明堂という登山指導所と避難小屋をかねているところで休ませてもらう。
お茶を入れてもらい、血中の酸素濃度を測ったら、中野さんは、79%と低い値。典型的な高山病の症状だ。
酸素吸入(1000円)をしてもらったら、顔に赤みがさして楽になったようだ。
ちなみに全員測ってもらう。一人が82%のほかは、ほぼ90%台。ところが私は99%という高い値、管理人にほめられた。
今夜の宿泊場所である二の池新館小屋まではすぐ近くなので、とりあえず小屋に向けて出発する。15時25分に到着した。夕飯まで間があるので、5人で頂上まで約1時間のピストンをする。
20日は朝4:30に起床する。この時間から空が赤みを増して、好い天気の予感。5時過ぎには木曽駒の北側にある経ヶ岳(2296m)付近から、ご来光を拝むことができた。
6時40分には、小屋を出発した。高山植物のイワギキョウが一杯咲いている道を通って、サイの河原~摩利支天乗越~摩利支天(2959m)の頂上に着いた。
頂上は狭く数人で溢れるほどだ。北に乗鞍岳、東に木曽駒ヶ岳、さらに南に甲斐駒ケ岳や南アルプスの山なみが見える。頂上だけほんの少し出してる富士山までもが、一望にできた。大感激。
一旦小屋に戻り、10時00分に出発。最初の予定では、短い距離ですむ、三の池コースで下るつもりであった。だが、雪渓とがけ崩れがある、ということで登った道を下ることにした。
11時55分に、女人堂に着いた。ここで昼食を摂る。
ロープウェイ駅には13時45に着く。ここからは、真下に大久保さんの生まれ育った開田高原を見渡すことができた。こんなに御嶽山に近かったんだと納得。
今回の山行にあたっても、地元のコネをいかし計画してくれた、リーダー本当にご苦労さんでした。
記録・武部実
『関連情報』
御嶽山(3067m)
山行: 平成26年8月18日(月) ~20日(水)
参加メンバー : L大久保、渡辺、武部、佐治、脇野、中野の計6人
ハイキング・サークル「すにいかあ倶楽部」会報№181から転載