北アルプスの名峰・燕岳に、写真登山しよう=下山はベテランルート(下)
更新日:2009年10月19日
砂礫岩の燕岳が、青空の下で、美しく屹立(きつりつ)していた。ピークから全方位を観れば、地球の神秘すら感じさせられた。
北アルプスの美観は何度観ても、心が魅了される。
下山ルートは北燕岳、東沢乗越(2253)を経由し、中房温泉に下山するルートを取った。結果としてわかったことは、ベテラン・ルートだった。
突然のヘリー飛来で、一瞬にして、駆け出す女性。なぜ追うの? とあえて問わず。
燕山荘の広場から、燕岳山頂にむかう。なだらかな稜線歩き。白い砂礫と、奇岩と、緑のハイマツと、それに周辺の山々が彩りを添えてくれる。ほとんどの登山者はこのピークで、引き返す。
燕岳の山頂には三角点がある。登山者はゆっくり全方位の美観を楽しむ。
山々と地図と照合しながら、かつて登った山、この先登りたい山などを確認するのは楽しいもの。
槍ヶ岳への表銀座の東鎌尾根、けわしい北鎌尾根、さらには穂高連峰が連なっている。
裏銀座縦走コース(烏帽子岳―槍ヶ岳)が間近に見える。彼方には立山連峰が連座する。名峰ばかりの絶景だ。最近はとくに人気の剱岳も見える。
餓鬼岳がわき上がる白い雲と絡み合い、神秘な情景を作っていた。
急な下り勾配を下山してきた。山間の紅葉に目を奪われ、足をとめてシャッターを押す。
西大ホラ沢出合からは、荒れた沢沿いをいく。右岸、左岸とくり返し石伝いに渡る。架かった木橋の多くは腐っていた。初心者は止めた方がよいルートだ。
日帰り温泉のメッカ・中房温泉に着くと、紅葉が真っ盛り。露天風呂は700円。ひと風呂浴びながら、心地よかった登山を振り返る。
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