日本山岳会の総会・懇談会で
(社)日本山岳会の総会・懇談会が5月17日、プラザエフ(四谷)で開催された。それに参加した。議決は原案通りだった。社団法人の会員は他にもあるが、こうした総会には極力参加するようにしている。どこも、予算案の議事は本音のところ、面白くない。そのうえ、活動報告書を見て、自分がいかに会で活動をしていないかと思い知らされる。
社団法人の会員となると、議事の途中とか、一般質疑で、手を挙げて質問する人が必ずいるものだ。この質問を聞くのが楽しみの一つ。多くの場合、活動の中心にいる人たちが、手を挙げてくる。いまある課題とか、取り組みの問題点などが出てくる。
「なるほど、この会にはそういう問題があるのか」
「そういう考えがあるのか」
と、会の動向とか、一翼とか、ものの見方などを知ることができる。
昨年の大晦日に、日本山岳会・上高地研修所で、夜の酒で、「うるさい」という小言から、言い争いになったらしい。それが影響し、正月のお屠蘇の雰囲気も悪くなった、と同会の会報に取り上げられていた。
総会の質問者は「処分を」という。「山男は、まあ、酒飲みですから。自分もそうでした」と会長は切り抜けていた。
上高地問題は、同席していたり、取材していないので、コメントできる立場にはない。個人的な感覚でいえば、大晦日だから年越しまで飲む、という心情は理解できる。正月のご来光登山があるから、早く寝たいという山男の気持ちもわかる。
総会の雰囲気からいえば、会長はいい大岡裁きだったと思う。
総会参加のもう一つの楽しみは、ふだんご無沙汰の人に会えることだ。親しい上村信太郎さんとはいい酒を飲み、ふたりだけで二次会に行った。楽しく語う。上村さんは毎月『すにいかあ倶楽部』の会報を送ってくれるので、話題も存分にある。とくに、かれのコラムは短文だが、登山界の動きがよくわかる。いい記事だ。(6月号は、三浦雄一郎さんの2度目のエベレスト登頂)
面倒見のいい人で、写真を送ってくれた。
私などは撮るだけとって、ご本人に差し上げていない写真がどれだけあることか。反省ばかり。
写真の左が上村信太郎さん