A010-ジャーナリスト

「慶子の時間」ですよ=微笑が魅力のプロアナウンサー(下)

 人気アナウンサーの堀江慶子さんの活動を知りたくなった。同行取材となると、こちらも日程を合わせるのが大変だし、おおかた早朝から真夜中と、不規則な時間帯になるだろう。
 それは不可能だ。そこで、慶子さんから、取材中の写真の提供をもとめた。
「テレビカメラに向かっているので、終わった時に皆さんとの記念写真が多いのです」

 『けいこの街なび』はことし(2014年)4月から始まった。まずは、足立区ギャラクシティでクライミングにチャレンジだった。
「この岩場を登る、この体勢から、リポートしました」

 慶子さんは若いね。

「だって、若いもの」
 そんな答えが返ってきそうです。

 「けいこの街なび」は第2、第4木曜日に生中継です。

「ギャラクシティで中継後、ご案内頂いた坂下さん(女性)と、ディレクター、カメラマンの皆さんと記念撮影です。こちらは子どもたちが、落書きができるコーナーですよ」

 慶子さん、あなたがいたずら書きしたのでは?

「ばれたかしら。本番まえに、わたしがスタジオのキャスターのふたりを描きました」

 いたずら書きって、便利なことばですね。上手、下手は問わずですから。


「こちらは、『足立区綾瀬普賢寺バレーボール』の皆さんです。慶子の時間で取材にうかがいました」

 慶子さんのアタックしたところ、運動神経を知りたかったな。

「それはケーブルテレビで見てくださいね」

 再放送はあるのかな? ところで、ママさんバレーに男性がいるの?

「前列の男性は『NOXAH』というバンドの皆さんです。ゲストでいらして歌って下さいました」

 応援歌つきとはすごい。


「みなさんは『AGB467合唱団』の方々です。練習風景の撮影でした」

 国立音大卒のプロアナウンサーだから、最も得意とする分野ですね。

「そうです。もっと質問してください」

 どこにお住まいの方々ですか

「あら、私の音楽力のインタビューの質問じゃないの。♪♪♪足立区綾瀬4丁目、6丁目、7丁目の歌の好きなおじさま、おばさまたちです」

 次に行きましょう。

 貫録のある紳士に囲まれていますね。

「東京土建足立支部の皆さまの式典で、司会をさせていただきました」

 慶子さんがど真ん中だから、叙勲、褒章をもらったみたいだね。

「あら、わしって遠慮がないのかしら。勧められるままに、ど真ん中に座ったりして」

 良いんじゃないですか。明るくて。その花束は?

「叙勲者の花束を借りて撮ったの」

 うそでしょ。

「足立区の区制70周年、80周年の記念式典など、お祝いごとの司会を担当させていただきました」

 他には?

「結婚披露宴も」

 僕が再婚の宴でもすることがあれば、慶子さんに頼もうかな。

「あら。そんなこと言っていいんですか」

 

『第13回 しょうぶの話を聞く会』(6月9日・北綾瀬の法立寺(ほうりゅうじ))で、慶子さんが講演を行った。演題は『足立☆ちょっと好い話』です。これまでアナウンサーとして、司会・進行役だったが、初の講演である。

「足立区は四季折々に楽しめる、文化に力を入れています。住民から投稿があれば、いろいろ取材に行きます。足立の良さを知らせたいのです」
 そう語る慶子さんは、足立大好き人間だ。
 

 最も身近なところで、6月13日に、慶子さんが都市農業公園でインタビューしている写真を提供してもらえた。

 生中継が多い慶子さんは、フットワークが良く、明るい性格だ。接する側も楽しくなる。「天性の明るさ」がプロアナウンサーの人間的な魅力となって、多くの住民に親しまれている。笑顔の彼女は足立区の財産。このたびの取材を通して、そう確信した。

                          写真提供:堀江慶子さん
【了】

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