A010-ジャーナリスト

年末・新年を歩く③浅草は東京スカイツリー人気=本堂まで遠いな

 浅草(台東区)は復活した。東京スカイツリー(墨田区)という、世界一の電波塔の完成で、昨年からの人気は続いている。
 タワーのある墨田区にも、七福神などで有名な社寺はある。
 だが、浅草寺に奪われているようだ。

 混み合っていなければ、流行に乗っていない。そんな若者気質から、10~30代の参拝客が目につく。数年前まで、年配者か、外国人観光客が目についたものだ。

 今年は様相が変わってしまった。



 浅草・雷門は警察官が出て、交通整理だ。東京マラソン並みかな。それ以上の警察官の数かもしれない。

 あわてず、外国人の大道芸人を見てから、ゆったりした気分で参拝も良いものだ。

 雷門に入るには、60メートル先から並ぶ。

 交差点では何度も、行列はストップさせられるから、遅々として進まない。

 雷門前は、すべての車が通行止め、参拝者は一方通行だ。
 人力車はどこにおいているのか。
 車屋さんはふだんの呼び込みもできず、商売がままならず、ふたりして地図で、商売になりそうなルートを探していた。


 東京スカイツリーが背景になる、浅草駅前の一等地で、商売にならない車屋さんが立て看板を持って、暇そうにしていた。

 車の通らない大きな通りで、ツリーと立て看板の組み合わせは、そうあることでもない。
 

 やっと雷門に来たぞ。第一関門を通過して喜ぶのは、退屈してぐずる子供連れの父親だ。

 この先では、警察官に、危険ですから、お子さんは肩車をしないでください、と注意事項が連呼されるゾーンがある。


 仲見世の正月飾りは、空に舞う、凧にも特徴がある。


 お腹がすいた女性たちは、人形焼の香ばしい匂いに負けてしまう。
 どうせ混み合っているなら、列から離れて、まずは腹ごしらえが優先だ。

 仲見世は、いくつもの十字路がある。
「こちらから割り込んではダメですよ」
 警備員の腕の見せ所とばかりに、きっと普段以上に働いている感じだった。

 正月こそ、笑顔がいっぱい。女性づれはとても楽しそうな参拝だ。

 ここに男性が一人でも入れば、雰囲気ががらっと変わるのだろうな。

 おもちゃ屋で、何を買ってもらうのかな。

 ボクは帰りたいよ、という子どもの表情だった。

 神仏のご利益で、延々と並ばされるよりも、のびのび遊びたい盛りだろう。

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