年に1度、ギター演奏を聴く=名曲が心にしみる
更新日:2011年4月30日
川瀬のり子と教室生徒による、第8回「ギターサロンコンサート」が4月24日、東京・自由が丘チエスナットホールで開催された。小、中学生(男女)から、リタイアして本格的にギターに取り組む60代まで、と幅が広い。
演奏者たちはそれぞれ真剣な表情で、1小節ずつ楽譜に忠実に弾く。緊張から音が硬くなる。それでも、この日のために、練習に励んだ、という熱意と努力が伝わってくる。
年に1度、ギター生演奏から、心を癒してもらっている。
個人的な好みからいえば、より初級者の曲のほうが心地よい。
「禁じられた遊び」「グリーンスリーブ」「シェルブールの雨傘」「夜霧のしのび逢い」「枯葉」「鉄道員のテーマ」「ラ・クンパルシータ」など、聞きなれた名曲だけに、心にしみこんでくる。
中級、上級者になると、ホ短調とか、変奏曲とか、アストゥリアスとか、むずかしくなる。なにも考えず、自然体で聴いている。
司会進行の川瀬さん(主催者)が、舞台に立つ1人ひとりのギター歴プラス、職業とか、習い事、趣味などを紹介する。それぞれが他にもなにかしら特技を持っている。テニス、書道、シャンソン、ボーカル、ゴルフ、大正琴、それら多芸には感心させられた。
弾き終えた演奏者の安堵。長い練習期間が、この数分の瞬間に終わった。その表情は小説などのラストシーに似ているな、という共通点が見いだせた。
聴衆の拍手が来年に続くのだろう。
関連情報
川瀬のり子ギター教室
TEL 03-3702-3585