A010-ジャーナリスト

アジアゾウのカップルが愛の発情・上野動物園=貴重な写真か

 1月12日、冬の上野動物園を訪ねてみた。冬眠に入った熊もいれば、発情期の動物たちもいる。


 アジアゾウの愛の瞬間を観察する機会があった。
 動物の発情は、子どもを産むためのもの。多くは1回で妊娠してしまうので、交尾の光景は数年に1回かもしれない。
 おおかた貴重な写真だと思う。類似的だが、生態として、紹介したい。

        

 園内で、象の檻から奇異な鳴き声があがっていた。これまで聞いたこともない響きだった。足を運んでみた。2頭が体を寄せ合ったり、地面に横たわったり、互いに長い鼻で性器をなめあったりしていた。


 牙を持つ雄が、メスの糞を少しずつ食べていた。求愛のしるしなのか。今度は放尿する。消防ホースから出てくるような勢いだ。

 複数の飼育係が檻の近くで、交尾の確認だろう、じっと見守っていた。同園での小象の出産の期待を秘めているのかもしれない。

 オスとメスとが、時折り、巨体を地面に投げ出す。愛の表現とは思うが、一つひとつの仕草が何を意味しているのか。人間の目からはわからないものだ。

 ダイナミックに、寝そべったり、立ち上がったか、と思うと愛の行動に移る。それが執拗に何度もくり返されていた。

 アジアゾウの妊娠期間は645日(約1年9ヶ月)らしい。人間よりも、約1年間は長い。上野動物園で、小象の誕生があるとすれば、2012年10月ごろだろう。

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