『東京ガラチョス』のライブは盛況=赤坂
東京・赤坂のライブスナック『B flat』で、11月24日午後1時から東工大OBによる『東京ガラチョス』の年1度の定期ライブがおこなわれた。
同楽団はスウィングだけでなく、ラテンからポップスまで、幅広い演奏だ。ジャズのビッグバンドの生演奏だから、かなりの年配者にも受ける。会場を見渡せば、2、30代の男女が大半だった。
赤坂らしい好い雰囲気の会場は、約120人の観客で、満員だった。第1ステージは7曲、第2ステージも7曲。そして、アンコール曲だった。
司会・進行役は、仲間から言葉癖をつねに指摘されているらしく、それを気にする。気にするほどに、癖が出てしまうものだ。その都度、観客はかれの朴訥さに親しみをもち、笑う。チケットを最も売ったのはシンガーソングライター・鯉江佳代さんだという。
「鯉江佳代と東京ガラチョス」に楽団の名前を変えたほうが良いと笑わす。だれもが苦労するチケット販売だけに、胸のうちの素朴な説明が会場を盛り上げ、好感度を高めていた。
観客の一人として、困ったのはアンケートだ。「印象に残ったプレーヤー三人を挙げてください」という明記されていた。東京ガラチョスHPには出演者の顔写真と名前が明記されていた。プリントアウトはしていないし、パンフレットはない。演奏者はひとりしか知らない。たった1人の明記となると、まったく客観性がない。
演奏者の楽器で表す手もあるが、元来、楽器名もくわしくない。横文字で表記するには覚束ない。戸惑いと迷いの果てに書かなかった。
「曲の印象について」。A~Eまで5段階ある。知っている曲はA、知らない曲はC・普通になってくる。これでは参考にはならないだろうと思い、これも記入はやめた。いや、全部Aをつけたくなるほど、全体を通して、快い気分で聞けた。そこには遠い学生時代、ジャズ喫茶に通っていた懐かしさが重ね合わさっていた。いつ聴いても、ジャズは心の底に響くものがある。
同会場では、取材で世話になっている弓山桂司さんに会った。同席の男女3人が紹介された。穂高健一ワールド『東京下町の情緒100景』が第4コーナーを回ってきた。次は『東京100ストーリー』で、掌編小説100本にチャレンジするという、根気のいる着想を持つ。写真のモデルが必要。3人には協力をお願いした。良い返事がもらえた。