東京下町の情緒100景(062 自転車と徒歩)
更新日:2007年5月29日
下町のひとは徒歩と自転車が大好きだ。外出の際にはひたすら歩く。通勤でも最寄り駅までバスで停留所二つ、三つくらいは平気だ。それ以上の距離となると、自転車を使う。ひたすらペダルをこぐ。自家用車がないわけじゃない。
地球温暖化の影響で、動植物の生態系が狂っている。車の排気ガスが地球を蝕む。歩けば、CO2を出さない対策になる。こんな小難しい話しではない。
徒歩は健康のためだけではない。歩けば、路傍の花、民家の庭先の草木もじっくり観られる。日々、微妙に花弁の色などが変化する。季節の情感が肌で感じられる。
通りで知合いに会えば、住民どうしの気さくな立ち話ができる。街と同化できるし、共有ができる。
自転車は愛される乗り物。最高に小回りが利く。帰宅の途中で、混み入った商店街、仲見世でも入っていける。店頭まで乗り付けられる。自転車のスタンドを立てて、夕飯の仕入れができる。
下町っ子は徒歩と自転車が好きだ。地球にやさしいんだな。