コロナ禍の権現山(1312m) 佐治ひろみ
日時...2021年4月1日 晴れ
• コース...猿橋駅8:18 → 浅川バス停8:50 ~ 浅川峠9:40 ~ 権現山11:10 ~ 雨降山12:35 ~ 初戸バス停14:30/14:54 → 上野原駅
久し振りの権現山山行に心は弾む。山頂から綺麗な富士山は眺められるだろうか?
猿橋駅発8:18のバスに乗り、浅川バス停まで約30分。里山には山桜があちこちに咲いている。終点のバス停に着き身支度を整えて5人で出発した。
今日は久々の千メートルを越える山、まずは浅川峠を目指してゼイゼイしながら登る。
9:40 峠に着き、小休止をとる。
ここから権現山へ行く道と、扇山へ行く道に分かれている。いつも権現山しか行かないが、今度は扇山方面にも行ってみたいものだ。
休憩を終え歩き出すと、あちこちに鳥の声がする。綺麗な自然林の新緑の中で、きっと小鳥達も気持ちがいいのだろう。人間も同じ。
権現山へのジグザグの急な登りに喘ぎながらも、心は何だかウキウキしてる。自粛生活の中でのたまの休みに、こうして山の中を歩き回れる幸せをしみじみと感じてしまう。
山頂までの辛い登りもようやく終えると、尾根に出る。ここからは尾根伝いにもうひと頑張りだが、まわりの景色が開ける分やる気が出てくる。
平日のせいか、すれ違う人はゼロ。山頂に着いても私達だけで、広々とお昼ご飯をいただく。
あいにく富士山の方向だけ雲がかかっていた。だが、北側の笹尾根、東の坪山、南の扇山、これから行く雨降山等、素晴らし景色に、ご飯も一段と美味しく感じる。
30分の休憩の後、雨降山に向かい出発すると、今日初の登山者に遭遇した。恰好からして、サイクリングの人? 少し下った祠の近くに、かっこいいマウンテンバイクが止めてあった。この山道をチャリで登るとは恐れ入る。
尾根上に2つのピークを踏む。以前は名札など付いてなかったけれど、大窪沢ノ頭と次に鍋割沢ノ嶺を越えすみれの丘?を通り、雨降山の雨量観測施設に到着する。
今日はここから初めての黒房尾根を通って下りるのだ。どんな道なのだろうと興味津々だったが、ほとんどが檜林の下り一直線である。
こちら側から登るのは大変だろうと思ってしまう。
ようやく里の家々の屋根が伐採地から見えるようになると、山の中腹には山桜が咲き、川が流れ、足元には小さな花が現れた。
さらに下りバス停近くにはスイセン、色鮮やかな花桃、さくらが咲き乱れ、こんな山奥に桃源郷! と思わせるような景色に疲れも吹き飛んでしまった。
最後にこんなステキなお花見ができて、本日の山行も大満足でした。
ハイキングサークル「すにいかあ倶楽部」会報261から転載