秀麗富嶽12景5番山頂なり、ビューポイントは1か所。奈良倉山(1349 m)=松村幸信
平成27年9月5日(土)曇り時々晴れ
参加メンバー : L武部実、渡辺典子、大久保多世子、中野清子、松村幸信
コース : 上野原駅~鶴峠~奈良倉山~松姫峠~山沢入りのヌタ~トチノキの巨樹~小菅の湯~上野原駅
小生は昨年暮れ、低山で下山途中に雪で滑り右膝を捻挫した。それから初の復帰の山行なので、まだ違和感もあり、躊躇(とまど)っての参加であった。
高尾駅で、1年振りに武部氏の顔を見つけると、躊躇(ちゅうちょ)していたものが、すっと消えてしまう。
8:07 上野原駅に到着した。集合と同時に、8:10発の鶴峠行きのバスに乗車する。
8月下旬からもずっと雨が続いていた。また明日から天候が崩れるためだろうか、雨の合間をぬった山好きでバスはいっぱいだった。
乗客のほとんどが、途中のバス停で次々と下車し、終点鶴峠のバス折り返し場に到着したのが9:17で、われわれと6人グループの2組となる。
登山準備を整えてから、9:25に出発する。この時期はまだ蒸し暑いはず。半袖で歩いていると、木立の中は肌寒さを感じるほどの涼しさである。
落ち葉が踏み固められた山道は、膝にやさしく歩きやすい。緩やかな上りで、中野さんはきのこ探しをしながらゆっくりと進む。
10:51 奈良倉山(1349 m)に到着した。山頂は大月市と小菅村の境にあり、木々に囲まれ平坦な場所である。眺望は無いが、一箇所は木々を伐採して富士山が見えるビューポイントがある。
山頂の標識には、秀麗富嶽12景5番山頂と書かれてある。だが、あいにく今日は雲が低く垂れ込め、霞んでいて富士山は見えない。
しかし、目の前には、雁ヶ腹摺山がはっきり見える。
この時期まだまだ暑いのに、ススキの穂がたれており、秋の訪れを感じながら山頂でちょっと早めの昼食を摂る。
11:35 奈良倉山を出発。下り始めて間もなく林道となる。路肩にはツリフネソウ、キバナアキギリ、ソバナ、フシグロセンノウ、ハギなどの花を次々と見つけ、歩行のピッチが一段と遅くなる。
12:27 国道139号線と交わる松姫峠に到着した。信玄の娘・松姫がこの峠を越えて、織田軍勢から逃れたことに由来しているそうだ。
バス停とトイレがあり、ちょうど1日1本のバスが折り返し待機していた。牛ノ寝・大菩薩峠登山口から再び登山道に入る。
鶴寝山を上らず、巻き道の二輪草コースを行く。
13:27山沢入りのヌタを通過。
13:36 牛ノ寝通りのトチノキの巨樹がある。推定樹齢は650年らしい。幹囲は5人で手を繫いでも届くかどうかである。
幹のごつごつとした大きなコブと、真っ直ぐ高く伸びている巨樹は実に堂々として、森の番人のようだ。
予定時間を大幅に遅れた。
15:07小菅の湯到着。バスを一便遅らせて温泉に浸かることにする。
この日は土曜日、湯船は芋洗いのごとく人がいっぱいだったが、温泉で汗を流しさっぱりする。
上野原駅行きのバスまでの時間は喉を潤して待つ。
16:30発の上野原行きバスに乗車する。上野原の町はちょうど祭礼の神輿巡行が行われ、十数基もの神輿が街中に溢れていた。
少々遅れたが、上野原駅に17:55到着する。いつものように立川駅で途中下車し、反省会を以って散会となる。
ハイキングサークル「すにいかあ倶楽部」会報№195から転載