俳句、狂歌、四つ目の石碑が建立 = 大久保昇さん
狂歌読む心のゆとりあるかぎり
争い事の芽は育たない
大久保昇
東京都文京区在住の大久保さんが、平成27年度「なめかた狂歌」の茨城県知事賞を受賞した。主催は行方市教育委員会・生涯学習課である。
同狂歌の石碑が、茨城県・行方市の霞ヶ浦ふれあいらんどに建立された。(写真提供・大久保さん)平成27年度「なめかた狂歌」の応募総数は、北海道から九州まで、全国各地より2083首だった。年齢層は9歳の小学生から97歳の最高齢の方までと幅広い。入選総数は170首で、そのなかから、大久保昇さんが茨城県知事賞にはかがやいたものだ。
大久保さんは、同年にも、「平成27年 いいやま俳句大賞」においても、大賞を受賞し、長野県飯山市の明昌寺に建立されている。(写真提供(上):信州いいやま観光局)
主催は飯山市飯山観光局である。信濃毎日新聞社・北信濃新聞・(株)テレビ飯山などが後援。
北竜湖水の底まで蝉時雨
大久保昇
主催者によると、「飯山は、豊かな自然と原風景が残されており、寺町や歴史的な文化遺産が多くあります。また、素朴で雪国の温かい人々の心があります」という。
飯山の四季折々の美しさ、人々とのふれあい、生活の情景など、それらの感動を俳句で詠み投句したもの。
投句箱は、投句は、10(とう)9(く)であることから、10月9日(とうく)の日に、投句箱に投句された句を集めもの。
「いいやま俳句大賞」受賞句については、市内の明昌寺参道に句碑として建立される。供養塔ならぬ「句養塔」で丁重に供養されている。
大久保さんは過去においても、石碑の建立がある。
平成22年「さらしな・おばすて全国俳句大会」において、「さらしな・おばすて」大賞を受賞している。
帰省して牛の匂ひの中にをり
大久保 昇
さらにさかのぼること、平成17年には「はるな梅祭全国俳句大会」において榛名町長賞を受賞している。
厩舎より馬の貌出る梅日和
大久保 昇
群馬県・榛名町の上里見公園内に建立されている。