【寄稿・被災地報告】半年後の三陸を歩く=滝アヤ
更新日:2011年9月12日
3.11の東日本大震災では、三陸沿岸は未曾有の被害をこうむりました。
半年後の被災地を歩いてみました。
悲惨な生なましさが、胸を締めつけました。
大地震の発生は、午後2時46分です。
一瞬にして、人々の生活と人生が狂いました。
鉄道など交通機関も、大打撃をうけました。
宮城県・大船渡には、8月20日午前4時30分に入りました。
破壊された町並みが、随所で目に飛び込んできました。
マグネチュード9.0の大地震の大津波が
十数メートルの高さで襲いかかりました。
港に停泊する中型船舶は、その津波で
住宅地まで押し上げられました。
三陸各地の港湾設備は破壊されました。
半年後においても、その機能は回復されていません。
地場産業の回復はいつになることでしょう。
大津波で商店街が一瞬にして、濁流にのまれました。
その爪あとが生々しく残っています。
赤レンガの土台だけが残った家屋。
この家の方は、生きながらえたのでしょうか?
わたしはここに居たならば、この惨事に対応できたでしょうか?
そんな思いで、凝視していました。
国道230号線には、痛ましい光景が散見できます。
トラックの運転手さんは逃げ切れたのでしょうか。
朝一番のバスを見て復興を感じられました。
大震災の被災地に、わが身をおいて、住民の境地で擬似体験をいたしました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
.